2010年以降のアフィリエイト事情はどうなる?
一般の人がネットでモノを買うのも当たり前になりました。
ネット通販の市場規模は、2010年には3兆円。
これはケータイ通販も含んだ予想だそうですが、日本のGDPが約500兆円で、個人消費はその6割とすると約300兆円。
その約1%をネットで使っているって事ですから、要するに収入の100分の1をネットで使っている。
これってたった1%ではありますが、家賃・住居費やローンの返済、税金や社会保障費、それから毎日の食事代や公共料金。
こういった物を支払ったあとの残りから使うお金ですから、実はかなり大きな割合なんです。
だから実店舗でモノを売っている商売には、大きな影響が出始めています。
たとえばamazonが日本に進出してきて、本を買うのがネットばかりになった人も多いはず。
あおりで一般書店の売り上げは、かなり落ちているようです。
横浜青葉台駅前の文教堂書店(在庫40万冊!)も、2月に撤退しましたし、書店はどこも苦しいという。
また楽天市場などは今や、
- 契約企業数:70,703社
- 商品数:34,914,405点
と言うことですから生活に関するものなら、ほとんど何でもネットで買えて、しかも価格比較で安い値段で手に入る時代。
ネットで1000円で買えるとわかったモノを、実店舗で3000円で買うひとは、そんなにいないはず。
なので小売店のマージンも、ドンドン小さくなってきているわけです。
ネットを有効なマーケティングツールにできるかどうか、amazonや楽天は、アソシエイト(アフィリエイト)という仕組みでそれに成功して繁盛。
逆に一般書店や、一般の実店舗はドンドン利益が減っていく。
ネットを上手く利用できない企業は、ドンドン利益が薄くなって、2010年以降はもう、立ちゆかなくなっていきます。
何しろamazonでは、何十万冊もある本から、少し検索しただけで欲しい本を見つけることができますが、何十万冊も在庫のある書店では、本がどこにあるのか探すのも大変だし、在庫があるのかどうか確認するのも大変。
取り寄せするにしたって、一般書店では
1週間で届くかどうかも分からない。
こりゃもう勝負あった、としか言えないでしょう。
また実店舗で販売するにしても、売り上げが上がるかどうか未確定なのに、従業員や営業マンの給料を払わないといけない。
ネットを使えば、商品の説明はホームページの説明や動画ですませられるし、ASP(アフィリエイト・サービス・プログラム)でアフィリエイターを募れば、ブログやホームページでドンドン紹介してくれる。
なので実店舗のみで販売すると、相対的にコストがかさむ時代になってきたわけですね。
「従業員や営業マンを何人も雇うより、ネットでアフィリエイターをたくさん集める方が、はるかにコストが安いので、ネット販売やアフィリは、これからもずっと伸びる」と豪語するアフィリ塾の塾長も居ますね。
公開日:2009年06月 13日
追伸と解説
クリック&モルタルと言う言葉が2000年代初めにありました。
インターネットで商品を探して、それを実店舗に買いに来るというビジネスモデルで、インターネットの利用の効用を説く場合によく使われていました。
当時はXML形式の通信で在庫管理をするなど、様々な取り組みが行われていましたので、それがどうリアルビジネスに影響するかという議論が盛んでしたね。
ただし現実は、実店舗に買い物に行くよりも、ネットでモノを買った方が楽なので、スーパーや百貨店などの業績は、芳しくありません。
なんとかかんとか対前年比を維持しているだけで、特に街の本屋さんは、斜陽化していますね。
日本は少子高齢化しているため、さらにそれに拍車をかけています。