XMLは、タグを自由に作れる便利な言語
brは改行なんだから、ブラウザが単独で理解するようにしておけばいいじゃないか… と、思いますよね。
でも、それだとダメなんです。
何故かというと、XMLというのは、「何でもタグにできる」という特長をもった言語なんですね。
つまりXMLは、自分で勝手にタグを作ることができるんですね。
そしてそのタグがどういう意味なのかは、別のファイルで定義できるんです。
たとえば、価格を大文字で赤色で表示したいとします。
そうすると<価格>1,980円</価格>というふうにタグで囲っておいて、定義ファイルで『価格というタグで囲まれたものは、大文字で赤字』と表示方法を定義しておけば、ブラウザはその通りに表示するわけですね。
<商品名><メーカー><取り次ぎ><卸><納期><在庫数>
などと言った情報を、定義ファイルを替えることによって、企業が好きな表にして自社のブラウザで表示することもできるわけです。
こういうのを、産業界では使っているわけです。
xmlファイルと、xsltとdtdという定義ファイルで、自由自在に書式を替えることができるのです。
ただし自由自在にタグを作ったり、定義ファイルを作れる代わりに、守らなければいけない事もあります。
まずは、その文書は、XMLのどのヴァージョンのモノなのか。 その定義ファイルが、インターネット上のどこにあるのか。
これを「文書宣言」と言いますが、これをファイルの一番最初に表示しておかねばなりません。
そして中身に関しても、
★<開始タグ>と<終了タグ>を、必ず1対にすること、
★入れ子構造にする場合は、絶対に<A><B></A></B>と いうふうにしないこと。
という決まりがあります。
これをしないと、混乱するんですね。
そしてこのルールは、XMLを取り入れた新しいhtmlであるXHTMLでも、同じなんですね。
投稿日:2007年1月21日
追伸と解説
この当時は、HTML4.0が策定される一方、産業で使える自由な書式のマークアップ言語が要望されていました。
そのために用いられたのが、XMLという言語です。
XMLは、自由にタグを定義できる反面、タグの配置が正しくないと、うまく行かないという欠点もありました。
HTMLだと、タグが閉じてなくても、入れ子構造がちゃんとしていなくても、適当に表示してくれるんですが、XMLではそういうわけにはいかなかった。
HTML5.0へ移行しつつある今(2018/09/)となっては、ホームページ作りにXMLは殆ど不必要になってしまいましたが、当時はXMLとHTMLが混在しているのが普通でしたね。