サーチングコストと、マッチングコスト
サーチングコストとは、欲しい商品を見つけるためのコストです。
たとえばスーパーに出かけるのも、サーチングコストがかかっています。
夕食の献立を、スーパーに行ってから決める人は、わざわざそのためにコストをかけているわけです。
一方、スーパー側も、雨が降ると、雨の日サービスをやったりします。
雨が降った日は、いつもより見切り(値引き)が速かったり、全商品●%割引なんて事をする食品スーパーもあります。
これも「サーチングコスト」の一種ですね。
雨の日に、お客を探すコスト。
これは、営業には一定以上の来客がないと赤字になると言うこともあります。
また、生鮮食品を扱っている関係で、お客が少ないと廃棄が増えて損が出るという事情もあります。
私も某スーパーで働いていたとき、日曜日の夕方に大雨が降ったおかげで、ゴミ袋3袋分くらいの刺身のパックを廃棄した経験がありますが、それだけで数万円の損になってしまいます。
そう言うわけで、モノを売買する場合、買いたい商品を探すコストや、お客を探すコストがかかるわけです。
チラシなんかも、サーチングコストの一つでしょうね。
マッチングコストとは?
一方、サーチングコストとは別に、「マッチングコスト」というのが必要な場合もあります。
マッチングコストというのは、Aという商品・サービスが欲しい人と、Aという商品・サービスを売りたい人を出会わせるためのコストです。
サーチングコストと似てはいますが、マッチしているか確認するためのコストです。
りサーチングコストは、欲しい商品や顧客を捜すコストですが、マッチングコストは、それが自分に合っているかどうか確認するコストになるでしょう。
たとえば結婚相談所。
これは、結婚相手を捜すサービスなので、相談所に支払う最初のお金は、サーチングコストになります。
ただし、そこで見つけた人と合うかどうか、色々考えるのは、マッチングコストですね。
そのために、相談所の主催するお見合いパーティーに何度も参加したり、別の人とデートしてみたり、そうやって最終的に、一人の結婚相手を決めるわけです。
- 結婚相手候補を捜す(サーチング)
- その候補が自分に会っているかどうか考える(マッチング)
ということですね。
インターネットは、このサーチングコストとマッチングコストを、飛躍的にコストダウンしたツールとして、捉えることができます。
ネット検索で商品を探すのが「サーチング」です。
たとえば商品の価格比較情報や口コミ情報を見て、自分の欲しいものかどうか確認するのが「マッチング」です。
そのほかにも、メールで商品について質問したり、苦情を送ったり、と言うのも、マッチングでしょうか。
ヤフーやグーグルと言った検索エンジンは、「サーチングコスト」を減らす事に役立ちます。
サーチングコストを下げるという経済価値を作っているのは、ヤフーやグーグルなどの検索エンジンです。
検索エンジンを使うと、探しているモノが見つかる可能性が高いから人々は検索するわけです。
一方、アフィリエイターが担っている役割は、「マッチングコストを下げる」ってことになります。
消去法的に導き出した理屈で申し訳ないですが、おそらくそう言うことでしょう。
「これは、あなたのニーズに合った商品です」とか、「この中に、あなたが欲しいモノがあるはずです」と言う風に提示するのが、アフィリエイターの仕事ってことですね。